estieは「産業の真価を、さらに拓く」をパーパスに掲げ、商業用不動産(オフィス・物流・賃貸住宅等)のデータプラットフォーム「estie pro」を中心に事業を展開する不動産テック企業。全国7万棟超・40万フロアの物件データとAIによる推定賃料「e-賃料」を強みに、都心5区で9割超のオフィス物件をカバーし、近年はM&Aや不動産AI Labを通じてマルチプロダクト・Vertical AI企業へと急速に進化している。
オフィスや物流施設などを貸し借りする不動産会社向けに、物件情報やAIが計算した推定賃料を見られるソフト「estie pro」を提供している。全国7万棟以上のビル情報を集め、家賃相場をデータで調べられるようにすることで、不動産の仕事を効率化する会社。
デベロッパー、資産運用会社、プロパティマネジメント会社、ビルオーナーなど不動産関連事業者を主な顧客とし、初期費用なし・利用機能や人数に応じた月額課金のSaaSモデルを採用。大手顧客の導入率は9割を超えるとされる。近年はエンタープライズソリューション事業本部を設立し、大企業特有の課題に対応する個別ソリューション提供も強化している。
50社以上の不動産事業者から構成される独自データパイプラインと、不動産業界出身メンバーによる実務に即したUI/UX設計を強みとし、自社では「国内に明確な競合サービスは存在しない」と位置づけている。都心5区のオフィス物件で9割超のカバレッジを持つなど、商業用不動産データの分野で先行者優位を築いている。
2025年には半年で4件のM&Aを実施するなど非連続成長を志向しており、2026年以降もM&Aや資本業務提携を加速する方針。不動産AI Lab発のAIエージェント・Vertical AI開発、専門メディア「estie 不動産情報ポータル」などの情報発信事業、エンタープライズ向けソリューション事業への投資が今後の重点領域とみられる。
パーパスは「産業の真価を、さらに拓く」。商業用不動産のデジタルシフトを通じて都市を活性化させ、日本社会の成長に貢献することを掲げ、「次の100年を変える仕事」というスローガンも用いている。コアバリューとして「魂ドリブン」「今日変化を生もう」「謙虚に貪欲に」「ホワイトボードをはみ出せ」の4つを掲げている。
経験の有無よりも、顧客への提供価値を起点に品質やプロダクトを考えられること、営業など他職種と積極的に連携できること、複数プロダクトにまたがる難しい課題に前向きに取り組める姿勢が重視される。不動産業界出身者に限らず、現場の一次情報を重んじ、フィードバックを謙虚に取り入れながら変化を生み出せる人物が評価される傾向にある。