国内最大級のレシピ投稿・検索サービス「クックパッド」を運営する東証スタンダード上場企業。近年は会員数減少やSNS台頭による競争激化を受けて大規模な事業縮小・海外撤退などの構造改革を行い、2023年には創業者の佐野陽光氏が11年ぶりに社長へ復帰し、レシピ事業と生鮮食品EC「クックパッドマート」を中心とした再建フェーズにある。
クックパッドは、料理レシピを投稿・検索できるサイト「クックパッド」を運営する会社です。人気順にレシピを探せたり献立を提案してくれる有料会員サービスが収益の柱。ほかに、地域の生鮮食品をまとめて注文できる宅配サービス「クックパッドマート」や、料理系ニュースサイト「クックパッドニュース」なども展開しています。
個人ユーザー向けにはクックパッド本体のプレミアム会員課金モデルが主軸で、広告収益も併存する。クックパッドマートは生鮮食品を市場から直送し専用宅配ボックスで届けるD2C型のECモデル。たべみるなどは食品・小売業などの法人顧客向けにデータ・分析を提供するBtoBモデルとなっている。
「クックパッド」は長年国内レシピサイトとして圧倒的な認知度とユーザー基盤を築いてきたが、近年はInstagramやTikTok、YouTubeなど動画・SNSでのレシピ発信の台頭により競争が激化し、会員数・業績が低迷。2022〜2023年にかけて海外事業からの撤退や人員削減など大規模な構造改革を実施し、組織規模は大幅に縮小(連結従業員数は2020年末の547名から2025年末には101名まで減少)。2023年には創業者の佐野陽光氏が代表取締役社長に復帰し、原点回帰による再建を進めている。
祖業であるレシピサービス「クックパッド」の会員基盤・収益の立て直しが最優先課題とされ、あわせて生鮮食品EC「クックパッドマート」の収益化、AIを活用した新サービス「moment」など、限られたリソースでの選択と集中による事業再建が今後の重点領域とみられる。
定款に「世界中のすべての家庭で毎日の料理が楽しみになったとき、当会社は解散する」という条項を盛り込んでいることで知られ、企業ミッションとして「毎日の料理を楽しみにする」を掲げている。料理を通じて人々の生活を豊かにするという創業以来のミッションへのこだわりが強い企業文化を持つ。
組織規模が大幅に縮小した少数精鋭体制であるため、コアタイムのないフルフレックス制度のもとで自律的に業務を進められる人材、事業再建フェーズでの変化やリソース制約に柔軟に対応できる人、そして「毎日の料理を楽しみにする」というミッションに強く共感できる人物が求められると考えられる(公式採用情報等からの推測を含む)。