Chatwork株式会社は国内初のビジネスチャットツール「Chatwork」を展開してきた企業で、2024年7月に設立20周年を機に「株式会社kubell」へ社名変更しました。現在はビジネスチャット事業(SaaS)に加え、中小企業向けの業務プロセス代行サービス「タクシタ」などのBPaaS事業を柱に、「中小企業No.1 BPaaSカンパニー」を目指しています。東証グロース市場上場(証券コード4448)。
kubell(旧Chatwork)は、会社の連絡や仕事のやり取りをチャットでできるビジネスチャットツール「Chatwork」を作った会社です。20万社以上の会社、特に中小企業で使われています。最近はチャットだけでなく、経理や労務など会社の裏方の事務作業を代わりに引き受けるサービス「タクシタ」にも力を入れており、この事業は前年より7割以上売上が伸びるなど急成長しています。
主な顧客は中小企業で、Chatworkのサブスクリプション型SaaS課金に加え、業務代行サービスの利用料を組み合わせたビジネスモデルです。ITやシステム担当者が不在な中小企業が多いという課題感を踏まえ、コミュニケーションツールの提供にとどまらず、実際の業務代行まで踏み込むことで顧客単価と関係性の深化を図っています。
ビジネスチャット市場では国内先駆けの存在として認知されていますが、SlackやMicrosoft Teamsなど大手海外プレイヤーとの競合も激しい領域です。同社はチャットツール単体での差別化に留まらず、BPaaS事業への展開によって「業務代行と一体化したビジネスチャット」という独自ポジションを築こうとしている点が特徴です。
中期経営計画2024-2026では、(1)Chatworkのユーザー拡大を続ける「コミュニケーションプラットフォーム戦略」、(2)タクシタ等のBPaaS事業拡大(子会社「株式会社kubellパートナー」の設立や、労務管理サービスを持つミナジンとの事業統合など、M&Aも活用)、(3)AIを活用した新規事業創出を目指す「インキュベーション戦略」の3つを重点領域としています。2026年12月期に連結売上高150億円を目標としており、BPaaS関連やプロダクト開発、AI活用領域での増員が見込まれます。
コーポレートミッションは「働くをもっと楽しく、創造的に」。中期ビジョンとして「中小企業No.1 BPaaSカンパニー」を掲げ、長期的には「ビジネス版スーパーアプリ」を目指すとしています。
CEOの発信によると、選考では(1)遊び心を忘れずチャレンジを楽しめるか、スピード感や誠実さといった価値観が合うかという「カルチャーフィット」、(2)再現性のあるスキルや、地頭・素直さ・行動力といった成長ポテンシャルを見る「スキルフィット」、(3)中長期のキャリア志向が会社の方向性と合うかという「キャリアフィット」の3つを重視しているとされています。