アイリス株式会社は東京大学医学部卒の医師である沖山翔氏が創業した医療AIスタートアップ。咽頭画像と問診情報をAIで解析しインフルエンザ等の感染症診断を補助する医療機器「nodoca」を開発し、国内初のAI搭載「新医療機器」として薬事承認・保険適用を実現した。
50万枚以上の咽頭画像データベースを基に開発した「nodoca」を主力製品とし、咽頭画像と問診情報をAIで解析してインフルエンザウイルス感染症の診断を補助する。2022年4月に日本初のAI搭載「新医療機器」として製造販売承認を取得し、同年12月から保険適用(305点)で提供している。
主要顧客は病院・クリニックなどの医療機関。医療機器としての機器販売・保険点数を通じた収益モデルを採用しており、医療機関への導入拡大が事業成長の鍵となっている。
AI搭載医療機器として薬事承認を取得した数少ない国内スタートアップの一つであり、内視鏡AIを手がける企業などと並び、医療AI診断支援機器分野の先進企業として位置づけられている。
nodocaの対象疾患拡大や導入医療機関の拡大に加え、咽頭画像以外の医療画像データを活用した新たな診断支援AI機器の開発にも注力。シリーズDで調達した資金を用いた研究開発体制・薬事体制の強化を進めている。
「みんなで共創できる、ひらかれた医療をつくる。競争から、共創へ。」をミッションに掲げ、医師の専門技術をAIでデジタル化し、医療現場の負担軽減と診断精度向上を目指している。
医療現場の課題への強い関心と、深層学習・画像解析技術への専門性を併せ持つ人材が求められる。薬事規制下での医療機器開発という特殊性から、規制対応・品質管理への高い意識も重視される。